障害者手帳を取得しました

もう15年近く、心療内科のお世話になっています。

双極性障害II型です。

 

当初はうつ病の診断だったのですが、途中から双極性障害に変わりました。

 

いわゆる「躁うつ病」というものですね。

躁状態うつ状態をくりかえします。自分の場合、特に何かのきっかけがあるわけでもなく、これらのサイクルが変わるように思います。


躁状態は、ものすごいハイテンションで色々な逸脱行為をしてしまう、例えば言動が粗暴になったり、金銭感覚がおかしくなり浪費をしてしまったり。

本人としては楽なのですが、割と色々な事が取り返しつかなくなる状態です。

 

うつ状態希死念慮、死にたい、消えたいというような気持ちであったり、体のしびれ、重さ、周りの音のつらさ、思考の低下などが出ます。

 

私は二週間に1回通院をしているのですが、正直なところ、金銭的な負担がバカになりません。診察にかかるお金と薬代、決して少なくない金額が毎月お財布から出ていきます。この辺りに関してツイートをしたところ、Twitterのフォロワーさんから

 

「自立支援制度」

 

を使ったらいいんじゃないか、ということを教えてもらいました。

この話が出るまで制度を知らなかったのですが、ざっくり言うと本人3割負担の医療費のうち、2割を各自治体が負担してくれる、という制度です。

具体的には自分が毎回支払っていた1500円弱の診察代が500円弱になりました。

これはかなり大きいです。教えてもらえて本当に良かったです。

 

ただ、このような制度は「知っている人は知っている」、になってしまっているところがあると思います。15年前に知っていれば…福祉関係問わず公的に受けられる支援というのは、もっとアピールされても良いと思いました。

 

 

さて、タイトルの件、障害者手帳についてですが、本日、取得をしました。

 

障害者手帳を取得するには自治体の用意したフォーマットの診断書を主治医に書いてもらう必要があります。このフォーマットは「自立支援制度」の診断書に併用できます。

つまり

・自立支援制度

障害者手帳

両方の利用をしたい場合は障害者手帳用の診断書を用意すれば、一度に申請が可能になります。

 

私の場合、自立支援制度を先に申請し、あとから障害者手帳の申込をしたので診断書が二通必要になってしまいました。手間、お金が倍になります。

 

ただ、自立支援制度を使おう、と思い立った際には「障害者手帳」を持つ事に対し、抵抗感があったため、踏み込めなかった部分があります。

そのため、今回のような無駄が出る申請になってしまったわけです。

 

障害者手帳」があれば「障害者雇用枠」での就労が可能になります。これはメリットだとは思うのですが、はたして雇用側は「精神の障害者をすすんで採用するのか」という怖さを感じてしまいました。

制度としては「障害者であることで不利益を被るような事があってはならない」的な事が記載されているものも見かけますが、精神面で安定しないとなると、勤怠が不安定になる可能性があるのは否定出来ないと思うのです。

そこを雇用主がどう感じるか?

 

やはり不安ですね。

 

ではなぜ、そこをして「障害者手帳」を取得したのか、という話になると

「自分でもよくわからない」のです。

 

多分、衝動的に取ってしまったのではないかと。

行動を起こしたのが躁状態の時だったのかもしれません。

 

手帳を持っている事のメリットとしては交通機関の割引が受けられたり、映画が安く見られたり、など、あるようです。

まだ使って無いのでなんともですが、そうすると、例えば交通系の電子決済は使えない?映画もWebで席を購入出来ない?などがあるのでしょうか。

それであると何か不便に感じます。

いちいち、窓口にいって手帳を見せて割引をお願いするというのは煩わしいですし、気が引ける部分もあります。

 

手帳を取得した事により年末調整時に所得税等の控除が受けられるという制度もあるのですが、その場合は「手帳を持っている事が雇用者に知られてしまう」というデメリットがあります。手帳を取る、即、雇用主に伝える義務はないのですが、メリットを享受しようとすると結局、色々不利な事がおきそうです。

 

このご時世ですので雇用に関しては今、ある程度安定しているならば、ぶら下がっておかないとどうなるか分からないと思っています。

 

なので、この「障害者手帳」というジョーカーの様なカードは、いつ、どのタイミングで切るのが正解なのかは良く分からないです。

 

本来、この辺りは、取得前にもっと考えておくべき事なのでしょうが、まぁ、取ってしまったものは取ってしまったもの。返納も希望すれば可能なようなので、暇なときにでも色々考えてみようと思います。